玉鉾会の鎮魂大祭
鎮魂大祭は、身体から遊離する魂を体内に鎮める神事です。身体から遊離した魂を体内に鎮めるのを「たましずめ」、体内で静止した魂を振りおこして活動させようとする作用を「たまふり」といいます。
玉鉾会における1年で大きな祭りが鎮魂大祭です。“恐れ多き”「祝の神事」を行うものとして謹みをもち、今上陛下の弥栄と聖寿万歳をご祈念申し上げる祭典として、欠かさずに行っております。
鎮魂大祭は「宇氣伏の伝」「玉結びの伝」「布留部の伝」「振魂の伝」「神楽」で構成されています。簡略化されたものでなく、白川伯王家に残された故実に基づいて行っております。この祭典には一般の人の参加は受け付けておりません。玉鉾会会員並びに門人の奉仕による祭典行事ですので、お行をなされている人だけの祭典となっています。
鎮魂大祭 その1
式次第
- 早旦斎戒沐浴
- 修祓
- 供饌(忌廻清廻の伝)、一二三粥神事
- 祝詞奏上
- 布留之言本神楽(庭燎演奏・阿知女神事)
- 神部拍手
- 神兒衝宇氣
- 玉結び、大直日祭文奏上、太神楽奉納
- 拍手退出
- 直会式
鎮魂大祭 その2
鎮魂大祭の由緒
鎮魂大祭は、「たましずめのまつり」「たまふりのまつり」ともいいます。大嘗祭・新嘗祭の前日にあたる11月中の寅日、宮内省正庁において行われた宮廷の呪術的祭祀です。
「延喜式」四時祭によれば、祭神は神祇官八神殿の神々および大直日神です。祭祀の意義は「令義解」職員令に詳しく、大嘗祭・新嘗祭に先だち天皇の魂を体内に安鎮させるためであるといわれています。
鎮魂大祭では、御巫・猿女と呼ばれた神祇官に所属する巫女が神祇伯に率いられて行事に参加し、神事行為を行うのが特徴です。
史料上の初見は「日本書紀」天武天皇14年(685)11月24日条で、「古語拾遺」ではこの行事の起源を天照大神の天岩戸隠れと天鈿女命の神話に求めています。玉鉾会の太神楽・宇氣伏の伝では「古後拾遺」に基づいて、天鈿女命の所作を行っています。
鎮魂大祭 その3
申込み・相談方法
鎮魂大祭は年に一度、11月に行われております。伯家神道行法を学び、修行をされた方のみ参加することができます。参加したい方は、まず先に古神道行法の講義・伯家神道行法を学んでいただきますようお願いいたします。
初めての方へ
初めての方で、興味はあるけど講義を受けるのもまだ早いかなという方は、節会行事・節句祭へのご参加がおすすめです。
詳しくは節会行事・節句祭のページ、
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