Q. 伯家神道の口秘秘伝について

日本の古代は語部文化、口誦文化と言われています。伯家神道においても肝心な行法については記載されておりません。秘として表に出ることなく口から口へと口秘として師から弟子へ伝授されていきます。それを受け継いだ弟子も師に倣って文字として書き残すことなく伝承していきます。私もお行が進んでも秘伝書を頂くことなく口秘の伝授を受け、手風の秘を拝戴します。そもそも我が国の武芸、芸道の免許皆伝書においても名目は記載されても、その技は口秘となっている。

一般に現行されている伯家神道のお道の行法を即、伯家神道行法として捉えられている向きがあるが、これはあくまでお行であって修業の段階である。いわば、神を迎え入れる体になるための祓いを修している段階であり、祓いの段階によって幽斎神事の秘伝伝授となる。伯家神道より伝承された和学教授所の内傳には70種程の幽斎神事が残されている。この名目を伝授されるには、祓いが修されない限り到達できるものではない。この幽斎神事こそ、ニギハヤヒの命の十種神寶、神武開闢の鳥見山神事を今に残す神代より伝わる日本伝来の審神神事となる。

和学教授所伝来の幽斎神事、審神神事の伝統を守る玉鉾会では、これまでにも「赤玉の伝」「若竹の伝」「変若水の伝」「掛巻く之伝」「物忌みの伝」等など…斎行して、「玉鉾会ホームページ」に掲載してきている。私が伝授するまでは滅びかけてきたものである。そのような憂き目にあわないためにも、将来の為に書き残すべきかなとは思う。これまで幾多の秘伝が埋没してきたことであろうか、日本文化の損失でもある。

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[公開日]  永川辰男

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