Q. 伊勢神宮大麻とはどんなものですか

正月元旦、家族一同真新しい伊勢神宮大麻の前でお参りされますでしょうか。

神宮大麻と言われる様になったのは明治時代以降です。それまでは「御祓大麻おはらいたいま」「お祓いさん」と呼ばれて、伊勢の師職と呼ばれる御師の人が直接に地方の檀家回りして配布していました。

その手伝いをして全国津々浦々まで配布して回ったのが桑名の御師です。その人達を「太夫」と言います。太夫さんが住んでいるので太夫町と言います。私の住んでいるところです。義父は八代目嘉太夫です。江戸時代より受け継いだ家々を1件づつ、養老町から近江、越前、若狭を回って岡山へ行くと言った株の講社組織が組まれております。

伊勢の御師は明治四年神宮御改正の時に、師職が廃止され「御祓大麻」の配布が禁止されました。この時より「神宮大麻」と名称がつけられました。これまでの各檀家配布でなく、政府事業として全国一律に配布されるようになりました。これは明治天皇の聖旨によるものです。

神宮大麻と書いて、この時には「ジングウタイマ」と読みます。「オオヌサ」ではありません。江戸時代「御祓大麻」「お祓いさん」と言った名残がそのまま大麻として使用され継承されてきたのです。

そもそも「神宮大麻」は、罪穢れを払う祓いの祀りであり、祓いの力を持つ神札であったのです。「御祓大麻」と言われるのも、本来ならば幣串に木綿、麻を付けて頒布するのでしょうが、それができないので紙、木札にして、お祓いの大麻オオヌサであるとして神威を移して頒布したのです。

「おかげ参り」で伊勢参拝された人には太太神楽の祈祷が各御師の家でなされて麻、木綿によるお祓い行事がなされました。伊勢神宮の御神威を込めた木綿麻を拝戴してお祀りすることにより、諸々の災害を祓い清めて生活を見守って頂けるのです。

現代では伊勢神宮大麻には天照大神の御神璽、オオミシルシとして日々大神の御神威をかがふり、神ながらの生活に更生するために崇敬されて来ているのです。江戸時代においては祓いの大麻であったのですが、現代では生活をお守り頂く、家族を御守護頂く神宮大麻としてのお祀りになっています。

あわせて大麻について説明している「Q.大麻の起源とは」のページもご覧ください。

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[更新日]  永川辰男

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