明治2年神祇制度改変と共に白川家は神祇伯を返還。それ以後、皇室では伯家神道は持ち入れられることはありません。そこで歴代の和学教授所の一門は陰ながら大嘗祭と合わせての祓いを修して参りました。大正天皇、昭和天皇は中村新子を始めとしての一門。
大嘗祭奉告祭斎行の為に、その日は玉鉾会では参篭です。斎食と言ってもお茶、コーヒーなど飲むことは慎まれています。禁煙、食事を取らないのが決まりですが、夕食は「ぜんざい」のみを食べて悠紀の儀と合わせて斎行。主基の儀が終わり全てが終わったのが午前3時前。外へ出て北極星と北斗七星を拝す。これまでにない晩秋の星空でもありました。
参加者も夜空を見る度にこの日のことを思い浮かべて頂けるのではないでしょうか。その後2時間ほど仮眠して早朝伊勢神宮へ参拝。参列者皆様には厳粛なお祭りと玉鉾会に伝わる和学教授所の本来の教えの意を理解して頂きました。